「素直な大人」の難しさ

堀江被告初公判…ライブドア幹部、もはや「過去の人」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060904i207.htm


「初公判を見に行くほど暇じゃない。堀江さんは今の経営に全く関係がないし、過去の人だと思う」
 ライブドアの現役幹部は、かつてのトップの初公判について、こう話した。
  (中略)
 同社幹部は「もう社内で堀江被告のことが話題に上ることはなく、裁判の傍聴を望む社員もいないだろう」
 と話した。



「初公判を見にいくほど暇じゃない」「過去の人」というのは分かるような気がしますが、「話題に上ることがなく、傍聴を望む社員もいないだろう」というのは疑問符がつきますね。

もしこれが本音だとすると、つい先日まで会社のトップにいた人間の裁判で、しかもその原因が今勤めている会社であるのならば、関心がないことは社会人として失格なのではないでしょうか?どんな些細な記事でも、自分の会社に少しでも関係しているのであれば、私なら確実に注目しますし、また他の社員にもそれを促します。

本音ではないとすると、意識的に関心を持たないようにしているのであればそれは逆に意識しているということになります。その場合、なぜ素直に「非常に興味があります」と言えないのか?まあ、色々と葛藤はあるのかも知れませんが、素直に言えないことが私には逆に痛々しいコメントのように聞こえてきました。

もっと素直な大人になりたいですね。

あと平松現ライブドア社長も事件後に「堀江被告と会うつもりはない」とおっしゃっていましたが、それは逃げなような気がします。会って色々と聞かなければならないことがあるはずです。そうすることにより次また同じ過ちを繰り返さないよう対策が練れると思うのです。悪いことをした、だからすぐに切る。のではなく、悪いことをしたという現実を逃げずにもう一度真正面から見て、その次に何かができると思うのですね。まあ、これもマスコミ用の発言で、実際には会ってるかも知れませんが、逃げのようなコメントでなく、真正面からぶつかるようなコメントを期待していたので、ちょっと残念でした。



さて、この判決の結果は気になるところです。あと、スイスの隠し口座の件も含めて、全て説明して頂きたいですね。ちなみに私はライブドア事件でなんの損得もしていませんので、左派でも右派でもなく、素直にどっちに転ぶのか興味があるだけです。ただ1点。色々と面白い話題を提供してくれたことに関しては、堀江さんに感謝していますけどね。